(こちらは過去に投稿した記事です)
名店には確固たる生き様が誰の目にもハッキリと見える」そう思えた人物を紹介したいと思います。と言ってもお店に伺った訳でもなく、ましてや出会ったことさえ無い。その所をご理解の上、優しい目で読んで頂ければ有難いです 昨年の7月あるTV番組でうなぎ屋職人野田岩の五代目 金本兼次郎様の特集番組を放映していました。その番組を見た日から私の頭と心の中では何度も繰り返し、自分自身に問いかける言葉となっています。金本兼次郎様のご苦労を物語る素晴らしい番組で感心するばかり、そして何よりも「絶対に食べに行こう!」と思わせる素晴らし言葉や姿の美しさの数々でした。職人の誇りである『作業と仕事の違い』、『五感を駆使して父から学んだ調理法』など、うなぎを焼きながら淡々と話していた場面は、もう感動ものです。ハッとさせられた瞬間、その後に来る自分への罪悪感は何とも言いがたいものでした。当たり前の事を普通にこなす仕事術に到底真似できない領域の凄さをまざまざと見せつけられました。
仕事とは・・・
何かを作り出す、または、成し遂げるための行動
ある仕事を完成させた上で、さらに「これでいいのか」と疑問を持って、自分なりの工夫で更に上を目指す行為
作業とは・・・
肉体あるいは精神を通して,ある具体的な結果を生み出すこと
あるルーチンワークを言われた通りにこなすこと
五感を駆使するとは・・・視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚全てを用いて物事に取り組む姿勢
上司から言われた事をミスなく時間内にキッチリ終わらせる。確かに素晴らしい行為であり作業であれば文句のつけようもない。しかし、時間内に終わらせることが最終到着点と解釈されてしまえば仕事をこなす領域にはいけない。私たちの販売する保険は五感を駆使する仕事でなければお客様からの信頼は得られません。難しい約款や保険用語を理解して日常生活で使用するなど正直言って非現実的です。
「○○○○みたいな感じなんだけど・・・」、「なるほど・・・、それでは○○○○と言うことがお客様にはオススメだと感じます」、「分かりました、では○○○○も一緒にされた方がお手間を取らせないと思います」。五感を全て使えば頭の中にはお客様の姿が映る、笑顔で話し、電話の前でうなずき、身振り手振りで伝える努力をする。この業界に携わるモノとして五感を駆使する仕事を学び、企業を守る保険職人を目指す使命を忘れてはならない。
金本兼次郎様の立ち居振る舞いを見させて頂く為に必ず食べに行きます!
仕事を追求しなくなったら作業になる。追求しなければ職人ではない。
※金本兼次郎様コメントより
【鰻の老舗 五代目 野田岩 http://www.nodaiwa.co.jp/ 】