今はどんな資料でもだいたいはパソコンでできます。技術を持った人は凄く見栄えの良いものを製作できるし、パソコンが苦手でも少し触ると、そこそこ見栄えの良い作品ができます。パソコンって本当に凄い!と思います。なんでもできちゃいます。それをスティーブ・ジョブズは、何処でも自由に持ち運べるように、手の中に入る大きさにしたのは、これまた凄いことだと思います。

保険の世界は単に保険料を計算して、お客様に見積書を見せる時代から、提案する時代になりました。今からの損害保険の提案は、お客様のことを知り、未来に起こるかも知れない危険やリスクを想定して、それを何かを使って分かりやすく説明して、将来を一緒に考えると言う時代になります。生命保険と損害保険も、目的は一緒のように思えます。

人に自分の考え方や、やり方を伝えるには、先程言ったパソコンを使えば、分かりやすくて、とても良い資料が出来上がります。ホワイトボードを使ったり、喋りを追加すればオリジナルのトークで、気に入ってもらえるチャンスも増えると思います。

ただ、少し気をつけてもらいと思うことがあります。私たちの保険の世界であるあるですが、お客様に提案する資料作るためのソフトを保険会社が作ってしまうということです。保険会社からすれば、それを利用する人は素晴らしい提案ができて、提案された人も素晴らしい、と思って契約に至る、そんなイメージでソフトを作っているのでしょう。

全く持って間違ったことではありませんし、沢山の人が共感を持っていただければ素晴らしいことです。そして私たち保険に携わる人の知識が向上して、お客様に還元でききることができれば嬉しいことです。

でも、気をつけておきたいことは、そのソフトは他人が作ったもので、ある一定の流れは決まっていて、全ての人に同じ表現をしてしまうかも知れないと言うことです。ようは浅く広くの世界です。工程も答えも全てソフトという他人が導いてきた答えだと言うことです。

そんな提案をしたことがない人で有れば凄い効果をもたらしますが、どんどん使いこなしていくとソフト自体の限界に気付きます。そこから今度は自分流で、お客様に提案するツールを作って、ソフトとはおさらばする。もっともっと良い提案ができるように、勉強したりパソコンを使いこなすという技術を学んだり、ホワイトボードに書くセンスを磨いて、会話でクロージングを行う。そんなシナリオを最初から考えて導入しないと、良いやり方も増えることはありません。きっかけと最後まで到着するシナリオが凄く大事だからです。

「これを作ってきました。これはお客様の現場をホームページで見て、私が色々と感じたリスクの見える化資料を作ってきました。」

「凄いね。色もカラフルで良くできているね。ここに書いてあるリスク限界値って、これを超えると我が社が危ないってことだよね。この数字はホームページに載っている決算書からここの数字を持ってきて、リスク限界値にしているけど、もっと低くないと正直辛い気がするよ。なんでここまで良いと思った?それと何処までなら良いんだろうね?」

「えーと・・・、それは今後お客様と相談して決めて行こうと思います。現状では決算書から導いていますので・・・(あたふた)

「それを決めるのが保険会社さんだから決めてよ。所詮決算書なんて実態とズレがあるもんだよ。商売は生きもんだし」

「突っ込まれるんだったら余計なことを言わにゃあ良かった(心の声)」

とならないようにしないといけません。ソフトを使っても、自分が作っても、何故その工程で何故その表現になるのか。どれだけ相手のことを思って作製したのか。自分自身に自信がある作り方をしたので有れば、どっちでも正解だと思いますね。

今日も一日、とにかく頑張っていきましょう!