コロナで接待が全く無くなって、やれやれ助かった、と思う方も多いでしょう。接待をすることはとても大変なことです。

・コロナ禍の中で、このまま接待が無くなって欲しい

・今はオンラインだから接待はいらない

・社員が会社の接待を嫌がって、どうしたも んだかと悩んでいる経営者

今日は接待と言う出来事をテーマに話をしたいと思います。接待には色々なタイプがあります。先方から誘われたとか、時間が空いたから付き合わされたとか、ちょっと飲みたいだけだとか。今回は契約を取りたいための、本気モードの接待で考えてみます。

この接待が上手く行けば会社の新しい道が開ける、大きな金額になる、素晴らしい人脈ができるなど、接待による効果は時として莫大な利益を生み出す活動の一つです。

長時間一緒に過ごせる接待ゴルフは、正に自分をアピールして、気に入ってもらうため運命の1日を掛けた勝負のプレーと言っても良いでしょう。

接待が上手い人は営業成績も良い人が多い傾向があります。お金をふんだんに使ったり、朝までどっぷり付き合ったり、大好き全開ツアーを組んでお店をはしごしたりと、単純に見てしまうと、相手を喜ばしたから今負けして契約をしたような捉えがちですが、そうでは無いです。

「凄い接待をする人はリスクマネジメントが凄い」

単純にそうだからです。相手を喜ばしたり、気に入ってもらえないと、商談するステージさえ上がることができません。グダグタと喋る憂さ晴らしの付き合いでは無くて、今日で未来が決まる接待ですから、真剣に接待と言う仕掛けを作り上げないといけません。

遠方から招待するのであれば、時間の設定も大事ですがその前に先ずは、”ANA派“ “JAL派”を見分ける必要があります。いつも相手がしていることをサラッと成し遂げるには情報収集しかありません。相手に負担を掛けないことが大事です。

お店選びも大事です。好きな食べ物と言う単純な用意では無く、接待をする迄の時間があればあるほど周りから情報を仕入れることができます。時には相手の社員さんに電話して様子を聞くことも重要でしょう。

有名なお店選びも大事ですが、同じようにお店のスタッフの資質が悪いと料理の味も半減します。気の利いたスタッフや大将がいる所は料理も美味しく気分も良いものです。帰る時に渡すお土産も、家族が喜んでもらえることが必要条件です。

接待は相手がどうしたら喜んでもらうかを究極に考える仕事です。予想と想定では仕掛ける内容も違ってきます。一歩先行く気の利いた行動と気配りをしないと、気に入ってもらう機会が減っていきます。同郷だとか同じ学校だったとか、知り合いの紹介だったとか、最初のドアノックでは自分の防衛ラインを死守しようと思います。その防衛ラインを突破する気の許せる話ができる人になるためには、相手のことをどのくらい知ろうと思って努力した深度で効果が違ってきます。

接待はコミニケーションを作る場と言っても良いでしょう。社内でも接待と迄は行きませんが、場を和ませたり、スムーズな社内環境を作るためには、接待と言う概念はとても重要になります。

相手のことを思って、お互いが成功するように考えていく行動はリスクマネジメントと言ってようでしょう。営業でも社内事務でも、気の利いた仕事をするためには、未来を想定する力が必要になるからです。

接待をしたく無い、と言う気持ちも分かります。お酒を飲まない方も増えましたし、無理やりやらすとパワハラだと言われる時代です。

しかし、相手の懐に入り込む真剣でやり合う接待を企画して成功させることができれば、物凄い自信が生まれて営業成績もグングン伸びるはずです。視野や知見も広がっていきます。リスクマネジメントはどれだけ多くの情報を仕入れて、どれだけ想定を考え、どれだけ成功へシミュレーションを試したかで、結果が変わってきます。接待も頭が痛いほど飲み明かすのではなく、勉強の場だと思っていただければ、きっと役に立つ営業の武器になるはずですよ。

今日も一日、頑張っていきましょう!