毎日人は何かと出会ます。外で活発に動く人、家事で家にいる人も、誰かと会ったり、何かを見たりして心が動きます。誰とも合わない、何も見ない、と言うことは逆に非常に難しいことです。心が動けば脳に信号を送って言葉を語れ!、行動をしろ!と促します。
沢山の情報を毎日仕入れたり、勝手に入って来たり、これが自分の人生にとって一番良いものだと心で感じて脳に信号を送っても、脳が動け!と信号を送らないと何も生まれませんし、何も変わりません。脳よりも心が命令を出せばもっと人生って面白くなるのに、と思いますが、脳も心が暴走しないように監視する警察みたいな役割なんで、迂回路は仕方ないですね。
「こんなことが出来たら良いな〜」
偶然この本を見つけて、タイトルの言葉が心に刺さり、脳で職務質問も受けずに、人生に変化をもたらせた本の話しをしたいと思います。この本が仕事のスタイルを変えるきっかけとなり、試練が同居する羽目になった本です。
2006年、保険代理店を開業して2年目。お客さんにも恵まれて仕事も安定、、保険屋さんスタイルをしていました。保険屋さんってなんで”屋”が付くんだろう?親しみかな?って思いながらも、環境が心地良いと、それはそれで良しとなり、時に流されていきました。
やっぱり何かしっくり来ません。必死で飛び込みをしていた頃から、心のモヤモヤがありました。
「保険で守ることは大事。でも守ることばかりじゃあ、会社は何も変わらない。保険ってお客さんにとってどれだけ重要なものなんだろ?事故が有ればその時は必要とされるけど、事故なんか滅多に怒らないから、殆どは忘れ去られている存在。何か寂しいな〜。それが保険屋さんだから仕方ないよな」
Amazonで偶然見つけた、
「勝者の保険リスクマネジメント入門」
この本のタイトルを見て心がときめきました。中身は知りませんが、タイトルだけで未来が変わると思えたほどです。
「攻めの時代だからこそしっかり守る」
その帯の言葉にも心が動きました。
保険をそう言う視点から見れば全くの別物、保険屋さんじゃなくて、保険はリスクマネジメントのひとつ、コンサルタントやリスクマネジャーと呼ばれる存在になることができる、今から15年前の話です。
当時も大手の企業や上場企業では、当たり前の話だったのでしょうが、地方の企業しか知らない私にとっては全てが新鮮で、全てに挑戦したいと思った本の内容でした。そうは言ってもリスクマネジメントなんて全く知りませんし、地方には知っている人なんて、ましてや当時の保険会社の人に聞いても、「そんなん知らんし中小企業には不要」、みたいな雰囲気で、箸にも棒にも掛からないので、セミナーを受けに東京に行くことにしました。
セミナーに始めて参加した当日、恥ずかしくて帰りたい気持ちになって心は泣いていました。「東京もんは冷たい」と何ヶ月も思っていました。確か、企業に導入する“リスクマネジメント入門”みたいなセミナータイトルだった気がします。そんなタイトルなんで、参加する会社なんて、テレビにコマーシャルをする会社や新聞に載る上場企業か大手の会社です。名刺交換をすると、カッコいい名刺のデザインとカッコいいオシャレなスーツで、凄い方ばかりです。私の名刺を見て、”なんで島根から個人事業主の一人親方がこんなセミナーに受けに来たんだ”オーラが尋常ではありませんでした。一日中肩身が狭く、本当に辛かった初東京セミナー参加でした。心は撃沈されました。
私のセミナーの選び方が悪いと気が付きましたが、リスクマネジメントセミナーって案外少なかったので選ぶことも出来ずに参加をしていきました。人は案外慣れるものです。それに相手も興味が無いから近づいて来ませんので、グループで座っても気にならなくなりました。
リスクマネジメントを教える協会の資格講座にも参加して、座学と知識を取得していき、少しずつ既存のお客さんに伝えるような仕事に変化をしていきました。小企業にリスクマネジメントを提案することは大変で理解されないことも、効果を発揮できないことも沢山あります。
「リスクマネジメントは万能な武器では無い」
会社を成長したい、社員にもっと働く意欲をつけて欲しい。失敗やクレームが多く困っている。新しい事業のリスクを考えたい。成長したいと思う会社、社員と共存したい、何かに挑戦したいと、前向きな経営者しかリスクマネジメントは効果が無い、と言うことも分かりました。それが唯一の答えです。
あれやこれや前置きが長くなってしまいましたが時間切れです。明日はどんな本なのか、中身をお話ししていきたと思います。それと私の経験や、「攻守一体型」のコンサルティングの併せてお話をしますね。
今日も一日、頑張っていきましょう!