近年、労働環境は大きく変化し、様々な働き方や多様化した仕事も増加しています。従来の「事故=労災」と呼ばれる形態から、病気労災という新たなリスクへの備えが会社には求められています。病気労災は、仕事に起因する事象によって精神的な障害を被ったり、不安定な精神状態となり思わぬ行動を取った結果、死亡に至ることもあります。セクハラやパワハラ、過度な重労働や拘束によって徐々に進行する精神的障害、過度な労働状況に置かれることで正常な判断ができなくなることによる行動災害は、多くの場合仕事との因果関係が証明できれば労災保険の適用になります。会社は日頃より、社員一人ひとりに目を配り、声掛けを励行することは勿論ですが、健康診断に結果から適切な職場配置を行うなどきめ細かな対応を行い、充実した福利厚生で安心を提供することも非常に大切な労働環境づくりのひとつといえます。