かわいいからついつい甘やかし過ぎて、結局失敗した〜!、と後悔することがあります。人間界には、「図に乗る」と言うことわざもありますが、犬の躾は本当に難しい。

仕草や表情が愛くるしくなり、気を許してしまう。こっちもいつの間にか、今日の出来事をあれやこれやと、喋っていることがあります。残念ながら我が家の犬は、そんなんを理解しているとも思えん。ただ口を開けて、シッポを振って、「褒めるなら先にエサをくれよ」と、言っているようにしか見えない。時々、愛くるしい態度で私をその気にさせて、エサをもらうための仕掛けを先にしている気がしてならない。相手は、頭の賢いスタンダードプードルだからです。

会社の中でも同じような攻防戦がやり取りされると、「飴と鞭」という言葉を使ってきました。飴は良いことする、良いことを促すために使い、鞭はブレーキみたいなものです。この考え方は、お互いの信用を前提とした取り組みであり、経営者には未来が見えて、社員は未来を読む力が弱い時に効果が出やすい。

オンラインで会うことも無くなれば愛社精神も希薄になりがちです。画面越しに叱られても、ブチっとバッテンマークをクリックすると、まだまだ言いたら上司の怒った顔も、陽炎のようにスーッと消えていきます。鞭の効果もきっと薄いでしょうね。

場所と言う仕切られた環境下で、人と人との微妙な距離を保ちながら、親しみを作ってきた経営者にとっては、何とも言えない不安がよぎることでしょう。「こんなんだっけ?」と。積もり積もれば・・・、そんなことが起きないように、働き方のルールと、オンライン環境の構築が必要だと思います。

そうは言っても中々上手くいかないものですよね。分かっちゃいるけど、昔の頑張る姿や顔の表情、何とも言えない仕草をされると、「次回からするか・・・」、と後回しにしてしまう。仲間ですからね。

一緒にしたら失礼ですが、我が家の犬も暫くは天下を取っている日が続きそうです。こんな格好をされたら負けます。