素人に大阪弁は真似できない、と若い時はいつも思っていました。近鉄の難波駅で5年間務めても、島根人が大阪人になれず、常になんちゃって大阪弁もどきを喋っていたと思います。言葉の壁は通天閣より高かった気がします。

好きな大阪弁は「知らんがな!」と「知らんけど」、この二つを使う話術を覚えると随分人間関係が楽になると思っています。

「知らんがな!」は、そんなん言われても私は知れませんよ、と言う意味で一刀両断で場を断ち切る名刀村正の切れ味がする言葉です。嫌われていいから自分の潔白を発する勇気がいる言葉です。言える場、受け入れてくれる街だからきっと言えるのでしょうね。

「知らんけど」はもっと面白い。他人のことはわたしゃ分かりませんが、多分こんなんじゃない?と、一度関係を断ち切って、利害関係が無い事にして、自分の意見を言う。人間関係を保つ実に理に叶った言葉だと思います。

コロナ禍で人の行動や他人の身の振り方を、じっと息をこらして伺うような変な空気が漂う場面に遭遇することがあります。お互いを尊重し合うのはとても大事です。同じように個と個の関係を周りに引っ張られ無いように、気をつけていくことも大事だと思います。コロナはいつか終息します。その時に人間関係も変わっていることだけは、絶対したくないものです。「

しらんがな!」と「知らんけど」、この二つの武器を使って、今週も自分らしさを輝かせて行きましょう!