昔の建造物は美しいですね。独特の形であったり、特徴的な味わいを醸しだします。何よりも丁寧な仕事ぶりが伺えるのも、魅力の一つです。

幻の広浜線にも美しいアーチ型の橋があります。だいぶ色褪せていますので残念ですが、当時は美しい姿で水辺のコントラストと相まって、きっと素敵だったのでしょうね。本当に良いモノとは時代が変わっても、きっと不動なんでしょう。

経営者や営業も昔のやり方を貫いて、今でも変わらずに、しっかりと売上を上げていることは凄いことだと思います。所謂、職人肌と言う感じでしょうか。

とかく経営者は色々なことに敏感で、直感で物事を考えたりします。経営者ならではの感性にヒットすれば、自分の懐のように会社の経費を使って、直ぐに実現することができます。でも結果、ブレたり、ズレたりする原因にもなってしまいます。本物という基本のカタチには、ブレもズレも生まれません。多少の肉付けや味付けが加わったとしても、数年、数十年経っても本筋は変わることがない、と思っています。

それが“王道”と言う言葉です。この王道という漢字をネットで調べると、「中国神話で数々の王が敷いていたとされる」と説明がありました。揺るぎない道、真っ当な道、真実の道、と言うものでしょう。その逆が覇道で、武力を持って力づくで納めるやり方で、長くは続かないことを歴史は物語っています。もっと悪いのは邪道で、真っ当な道を外れ、帰って来れない迷宮に陥ってしまうこと言います。

空手や柔道は、“型”と言う基本を鍛錬することで、美しさが強さとなって超越した世界に導いてくれます。この世界に行き着くことができれば、どんな仕草をしたとしても、相手はそれが最強に感じてしまうくらい強い武器になったりします。それくらい基本系や型と言うのは、物凄い力を持った強みとなり、将来も変わらない王道になります。

昔の仕事や営業は、先輩の後についていく「仕草」を時間を掛けて見て覚えることから始まります。それを自分でやってみて右往左往しながら、先輩から有難い厳しい言葉をもらいながら、力がついていくまで自分と戦います。それは2年後、3年後に自分の型となって、自信もつき仕事もバリバリできるようになります。

今は2年後、3年後の未来を先に見せる、イメージさせる教育が大事です。終身雇用と将来の給料を約束する会社なら、安心して我慢もしますが、「この会社で何ができる、どんな姿になる」ということを若者は凄く考えています。将来が決して安泰では無いと思っているからです。

だからこそ、仕事には安心と言う型が必要なのだと思います。型には基本があり応用もあります。色々な要素を含めた型という姿は、自分自身を強くさせます。見て覚えるよりも、型を鍛錬させることが時間を短縮させることもできます。

営業にも型があります。精神論で自分を鼓舞する方法もありますが、基本と物事の捉え方と考え方を鍛練して、型に沿った行動を加えることで、力のつき方も違うと思います。何よりも、早く実績を上げる、数字が出る、ということは営業マンの自信と安心感、心の安らぎに変わります。

営業は会社を成長するするには必ず必要です。ネットやオンラインなど、新しいやり方の味付けや肉付けは、今後も増えていくでしょう。その基本である型は過去も未来も変わらないと思います。だからこそ、凛とした姿は美しいのだと思います。何事も同じです。

是非、凛とした鉄道建造物を見に来てもらいたいですね。決して大型建造物で、迫力は無いかもしれませんが、その古びた美しさに昔を思い浮かべていただければ嬉しいですね。あとは自分の妄想次第で、どんな美しさの世界にも連れて行ってくれるはずです。

今日は金沢から島根に帰ります。朝帰るつもりでしたが、午前中も会議だったのを昨日知ったほど。慌てて切符を変更してしたら、松江には22時に到着だという。厳しい1日になりそうな予感がします。

今日は週末、楽しんでいきましょう!