リスクマネジメントと聞くと、高貴な経営の匂いがして、「取り組んだら良いと思いけどウチなんかまだまだ・・・」と、経営者の声が聞こえそうです。何かおどろおどろしい言葉の聞こえてしまうのは、私だけでしょうか。ただ、やらないよりやった方が人生が楽しくなると勝手に思ってやっています。

日本は世界一安全な国ですが、海外はそれなりに危険が伴います。私が語られる唯一の国はミャンマーですが、親日として知られていてもドキッとすることはあります。日本では絶対見かけない、軍服姿の兵士がライフル銃を持って警備しています。何となく物騒な気持ちになります。

世界一遅い?かどうか分かりませんが、環状線のディーゼル機関車に乗ったら、余りの遅さに我慢が出来ずに知らない駅で下車したことがあります。付近でも散策するか?と意気込みましたが、余りにもローカル過ぎる街と現地の人ばかりで段々心細くなりました。とりあえずタクシーを拾って、スマホで見せた場所をゆび指して走る事40分、見たこともないお寺の所で強制下車させられたことがありました。

「これは困ったことだ」と、次の手を考えます。英語もミャンマー語喋れません。タクシーなんて今の心境で乗るという選択肢はありません。焦りはしますが、真昼間で車もたくさん通る所なので、人さらいは無いと思い込んでいます。

「先ずは知っている所まで歩こう。」という選択です。明るい場所で沢山の車が走っている広い道路だったら、先ずは安全です。日本語が分かるミャンマー人が声でも掛けてきたら最高の幸運だと思ったほどです。

ではどっちの方向に?答えは直ぐに出ました。Google Mapくんという冷静で感情を表に出さない裏切らない友達がいます。ただひたすら矢印に従って歩くこと2時間30分、汽車に乗った駅に帰ってきました。結局、最高の幸運も訪れれず、歩き疲れました。これだった汽車が一周した時の時間と一緒じゃない?と、思いました。でもホッとしました。

困った時、新しい物事を始める時には必ず迷い、焦ります。未来が見えないから仕方が無いことです。でも、見えないなりに自分で納得する選択肢が沢山あればあるほど、成功の精度は高まります。それも早く動けばもっと精度は上がります。是非今日は、いつもより早く!にチャレンジしたら何かが起こるかも?ですよ。