今までの自動車保険は、事故の状況から年齢や車の車種を元に統計を出して事故率を決める。それを元に保険会社の体力で保険料が決定される仕組み。2000年?以前までは、何処で保険に入っても同じ値段で、営業マンの人脈と事故の面倒見で勝負した時代だった。それから、保険会社が考えたリスク経営に重きを置いた、今の細分型に変わっていった。
リスク細分型と聞くと、なんだかリスクマネジメントみたいなニュアンスに聞こえる風がするが全く別物。本来リスクマネジメントは自分で考えて、成功確率の高い行動を自ら行うもので、人から許容される方向を示されるものではない、というのが私の考えである。
曇り空を変えることはできないが、曇り空から雨に変わり、車の自然渋滞が起こってしまって会社に遅れるかもしれない。会社のスタッフに迷惑がかかるので、早目に起きて家を出ることを決めることが、普段から私達が自然(普通)行っているパーソナルリスクマネジメントというものだ。
いよいよ自動車保険もこの世界に近づいてきた。個人の運転技術と事故を起こしてはいけないという、リスク回避の行動が自分の成績となり、自動車保険料の還元という形で、保険会社から”はなまる”をもらえる日が当来する。
日本は平和ボケ、までとは思っていないが様々リスクに対して、考えようとする意識が弱い気がする。営業でアポイントを取るために電話をしても、「その日はどうだか分からないから、また当日の朝に電話して欲しい」と依頼されることがある。当日いう直前まで自分の行動や仕事へのリスクを決めていないことに、それなりの事情があるのだと思うが、少し違和感を感じることがある。
コロナのワクチン接種が世界では始まっている。イスラエルは2回目のワクチン接種が始まったという。戦争で死ぬ生活から比べれば、多少リスクがあってもワクチンを打った方が、良い人生を送られると思っているからなのだろう。
ニュースで流れる各国の取り組みは、最先端の機械が導入されているようで各国の力は格段に向上している。世界のトップに躍り出た日本の栄光は大昔のことである。世界に通じる考えと行動を持つには、リスクマネジメント思考は必ず必要になると思っている。