鳥取県の大山のウインターシーズンも、そろそろ終わりのようだ。山頂にはまだまだ雪が残っているが、暖かい日が続いているので、スポーツ好きの方は急いだ方が良さそうだ。

山奥で育ったので、スキーは我流だが滑れる。おじいちゃんや兄貴が竹スキーを作ってくれて、へんてこりんのスキー板だが、それでも嬉しくて裏山を50mは滑走して遊んだ。山奥暮らしの特権で楽しいのだが、曲がることや止まることができないので、ただ真っ直ぐにスピードの限界に挑戦した。

小学校の5年生くらいになると、我流でも一品に近づく。広島の大佐山に滑りに行っても、へなちょこな大人を見つけたら、わざと後ろから追い抜いて遊んでいた。そんなことを繰り返すと、大人の女性から「上手だね〜」と言われると嬉しくなる。また別の女性に褒めてもらおうと、餌食の大人を探す。面白かったな〜。

高校の授業で初めてインストラクターの先生から指導を受けたが、既に我流が確立していたので、治りもしないし、注意される。どんどん嫌になってくる。全くもって面白くない。

我流でもスイスイ滑れて曲がって止まれる。これが出来れば、別に良いじゃん!って思っていたので、インストラクターの先生はきっと、生意気な子に見えたに違いない。私も、うるさいことを言うなオーラが出ていたのだろう。

他の女子生徒に対しても、「出来ないもんは出来ないから、適当でいいぞ」って言ってたら、ふてくされていた余りもんの女子同級生と私は、昼からは自由時間になった。インストラクターの先生はよっぽど腹がたったのだと思う。

ひとりで滑っても面白くないので、ふてくされた余りもんの女子同級生と、一緒に雪合戦みたいな雪のぶつけあいをしたり、ロッジに行って長〜い休憩をして喋ってた。男は私ひとりだったので、とても楽しかった。満足した。

仕事でも遊びでも何でもそう思う。楽しいとか、やり甲斐はそれぞれだと思う。スキーでスイスイ滑る楽しさもあれば、カップルだったらスキーに行くとなれば楽しみは倍増する。一緒に居ることの時間が増える。服を買ったり道具を揃えたり、スキー場迄のドライブも楽しい。絶対どっちかが転ぶので、お互いの優しさが見えて、もっと楽しくなるものだ。

インストラクターの先生ともなれば、自分の技術を人に伝えて、覚えて欲しいと思うものだ。教えるというのはそう言うものだが、楽しいと面白いが無ければ、相手は苦痛になるものだ。

ましてやスキーなんて、そもそも寒い。これが第一のハードルだ。雪は冷たいし、転ぶと服が濡れるし雪が靴に入る。スキーで転ぶと立ちあげれないし、おまけに板が外れる。もう最悪である。

相手にとって面白いことを見つけてあげて、ステップアップする仕組み作り上げるのも、インストラクターやコンサルタントの仕事だと思う。雪で遊ぶ楽しさから初めて、スキーにステップアップしたら、やってみたいと思うかもしれない。スキーの技術を教えるのはそれからである。

「何事も最初で決まる」、楽しさを見失ってしまうことほど、残念で仕方ない。