昨日、テレビに出演された方の考え方が面白くて、食い入るように見ていた。視点が違うと、「こんな風に思うのか」、と天才と言われながらも、理に叶っている話には納得するばかりだった。昨日、このテレビを観た人は、直ちに仕事に取り掛かって欲しい。

台湾・デジタル担当政務委員(大臣)の唐鳳(オードリー・タン)。新型コロナウイルスの騒動のなかで、マスクの在庫が一目でわかるアプリのプログラムを開発して、一気にコロナを封じ込めた。現在は35か36歳。

そんな若者が、日本ではコロナで悪戦苦闘して、やるだのやらんだの、良いか悪いか、どっちが側の意見も聞こうとする、気配り型日本文化が足枷になっている現状を見たら、名刀村正で一刀両断にしてくれるに違いない。それも、さらっと普通に言って解決してくれるに違いないだろう。

タンさん曰く、「未来は/(スラッシュ)の時代になる」と言う。この言葉を聞いて思わず、手を叩いて「その通り!」と、喜んだ。損害保険の世界に呼び込み、15年も前からやって来たことが間違いなかった、とそう思った。共感する人は限りなく少なく、ごく一部の人と型を作って来たからだ。

未来は/の時代とは、会社員という垣根やジャンルが無くなり、多様性を持った働き方や違うジャンルとの融合性で、社会が作られ機能していくと言う。

私の事で言えば、損害保険の販売/営業体制構築事業/海外進出支援事業/ミャンマーでの保険代理店構築と営業支援事業/保険営業体制構築事業/コンサルタントと弁護士紹介支援事業/と、こんな感じだろうか。

少し似通った形に見えるのは、まだまだ私の弱いところだ。タンさんに言わせれば、全く異なるものとの組み合わせが本当だろう。

それに視点が面白い。群を抜いた天才だから小学校の2年生の時にイジメられたらしい。人と違うから目立つし、かっこうのターゲットになりやすい。そのイジメを克服するために、「人は何故、人をイジメるのか」を理解するために、大人が教本として読む、小難しい精神論の本を読んです自分なりの答えを出したそうだ。

“転向をしよう”と。

イジメをする人は心が寂しい人、それはタンさんにはどうしようも無いことだから、自分がその場を離脱するしか無いと思ったと言う。理に叶った納得する答えだ。

コロナという起爆剤で世界に影響を与え、社会や会社、働き方や遊び方まで、異なる考え方と異なるモノとの繋がりが、必要とされる時になるだろう。「この仕事しかできない、このやり方が得意技です」と、際立った価値を持った単品で、世間から見ても、なるほど凄い!と評価されるものは生き延びるとしても、誰でもできて、元請けやメーカーの下請けをその通りこなして行く事にはいつかは限界が来るかもしれない。

単品ビジネスから複数ビジネス、あるいは複数と繋がることができるビジネスや関係性。タンさんという天才が語るのだから、この機会に乗っかっても悪くは無いだろう。動くのは自分しかいないのだから。