いつかは訪れると思っていましたが、ニュースでその話を聞いていたので、記念に写メを撮っておきました。
JRは新幹線車内での公衆電話サービスの提供を、6月30日で終了すると発表しました。公衆電話も削減の対象となっているようで、街から電話BOXも消えつつあります。
新幹線で電話を使ったことが無いので、不自由した記憶はありませんが、時代とともに昔は便利だったものが、いつの間にか無くなっていくのは寂しいものです。コレクトコールを使って実家に電話をしてきなさいと、母親が言ってたことを思い出しました。
電話BOXに閉じこもって、10円玉を縦に積み上げて、女の子と長電話をすることもありました。終わりの時間を告げられる、ガチャンと言う凍るような悪魔の音が聞こえて、お金が電話機の貯金箱に落ちると、切ない気持ちになります。テレホンカードが普及しても、砂時計のように数字が減っていく寂しさも変わることがありませんでしたね。
新しいものが世の中に広まれば必ず古いものは淘汰されます。被らない特徴が無ければ、全く持って不要だからです。有線式の公衆電話と無線式の携帯電話。本来ならば災害時のインフラを考えて残した方が良いのに決まっています。線で繋がっているという絶対的な安心感と安定度は無線にはありません。しかし、分かっていてもそれを上回る利点や維持費の削減が期待できないと、やっぱり淘汰される道が待っています。
仕事や職業、営業のやり方も時代とともに変わっていきます。被っていることを克服できないと、世間から忘れ去られたり、不要と思われたりします。何とかしたいと相手の情にすがったり、気に入ってもらえるだろうと思い込み、価格を触りだします。その連鎖は会社を閉鎖するまで続くものです。
営業のやり方も随分変わってきています。飛び込みだ!テレアポだ!断られてからが本当の営業だ!、セブンイレブン(朝の7時出社で夜の11時に帰ること)がデキル男のスタイルだ!と、言っていたのが嘘のように変わりました。
最近ではテレハラとかもあるようで、電話を強制させるのもどうかと、おっしゃる方がいるようでです。”トビハラ”なる、飛び込み営業を強要させることもハラスメントと言われてしまう始末なら、最後は透明人間みたいな存在になってしまいそうです。
オンラインと言う最先端の営業。会わずに物事を説明してクロージングと契約まで行なってしまいます。画面越しは安心度100%です。相手からの圧力や威圧感は薄れ、感情をあらわにして強い口調で言われることも少ないはず。その場をしのげばリアルに話したような錯覚を生み出し、口も滑らかになって相手の防衛ラインに侵入してきます。オンラインを使いこなせる人は、対面力に頼ってきた人を追い越し、トップセールスマンとして一躍ヒーローになることも出来る時代です。新旧の交代と言える場面です。
でも、オンラインというハイテクは対面力を100%補うこともありませんし、相手も最後は会って契約を決めたい、と思うはずです。その時に初めてその人の価値を評価される判決が言い渡されます。
「オンラインとリアルとの”面通し“と”ギャップ度“です。」
面通しで見える相手のオーラ、会話のギャップ度が大き過ぎると今迄のやり取りを疑うように、脳内司令官が緊急命令を発動します。逆にギャップが少ないと心が安心感の命令を脳に伝えます。本当はこれからの時代、益々対面力が問われていると言うことを忘れてはいけないと思います。
古いものが新しいものに変わる時、古いものの本質を抜き出して、新しいものと結合させることがとても大切だと思います。古いものも新しいものも、それぞれでの価値がきっとあるはずです。それを見つけて磨き上げることをお手伝いすることが、私の仕事だと思っています。
「面通しとギャップ度」、是非覚えていてください。
明日からゴールデンウィークです。今日も一日、とにかく頑張っていきましょう!