・実力の差は努力の差

・実績の差は責任感の差

・人格の差は苦労の差

・判断力の差情報の差

諸説あるようですが、武田信玄が唱えた言葉とされています。サムライの彼が語る言葉だからこそ、「あんたが言うなら、そりゃそうだ!」と聞かされた相手は心に刺さります。実力と人柄が相まった人物像であればある程、相手に伝える力も強くなり、腹落ちもします。

「実力の差は努力の差」

営業マンは正にこの世界で生きています。努力は実績の証、どれだけ未知の世界に挑戦し、どれだけ失敗してきたかで未来は変わっていきます。野球でもバッターボックスに立って、いきなりホームランを打つ人は、天才か偶然の剛力しかいません。

営業にも天才は存在します。ガラガラ回す、人でなしのテレアポでも、1日4時間マシーンのように365日やり続けることができる人はその域でしょう。偶然の剛力もいます。私が保険営業で四苦八苦していた頃に、後から入社して来た人の話です。

入社して1ヶ月もしないうちに半年分の大型契約数字を取ってきました。そしてまた1件2件と中型数字を取ってきます。この人は営業のセンスがあると誰もが思い始めると上司や皆から、”管理される“と言う呪縛から解き放たれ自由になります。

自由になった時からが本当の自由と言う責任の営業をする訳ですが、皆が凄いと言うから鼻もピノキオサイズになっていきます。時間や行動もルーズになり、格好もどんどんお洒落さんになっていきます。

「今月の数字はどうだ?」と問われれば、

「見込みがあるから大丈夫です」

「まあそうだろうね。確認だよ」

みたいな上司と部下、お互いがゆる〜い感じになって時はどんどん過ぎていきます。結局最後は大型1件と中型2件で終了、1年とちょっとで営業戦線から離脱をしました。きっと彼も営業で苦しんだと思います。でも、運良くホームランと二塁打を連発したんで、「この人なら大丈夫」と言うレッテルを貼られて、本人も自分の実力だと思ってしまったのでしょう。「聞きたいことがあるけど、そんなことは今更言えん」みたいに、本人も悩んだことだと思います。

偶然と運は全く別ものです。偶然は誰でも訪れる明暗を持つリスクの話しですから、彼で無くても誰かがその会社に行って誰かと会うと、何が起こることがあります。偶然がたまたま重なった単発の出来事です。

しかし運とは偶然と違って単発で終わることがありません。連チャンと言う連鎖が生まれる可能性です。営業でよくありますよね、「お前また獲ったのか?」みたい会話です。

“棚からぼた餅”

と言うことわざがあります。これを偶然で捉えるのか、運だと思うのかで自分の未来は変わります。

・たまたま棚を通ったら上から餅が落ちてきた

・棚から落ちるような仕掛けをして、落ちるその日に棚の下で待っているとの違いです。

もっと言えば、

・日にちが経った餅が偶然落ちてきて、頭に当たって怪我をしたけど、床に落ちた汚れの付いた餅をゴシゴシと洗って食べて、数日だったら腹が痛くなった

・餅が落ちるような地道な営業をして、想定通りに落ちてくる日にちの時に棚の下で待っていて、落ちてきた新鮮な餅を両手でガッチリ受け止めて美味しく食べたとの違いです。

「実力の差は努力の差」

命のやり取りがリアルだったサムライだからこそ生まれた名言だと思います。営業も地道なリアルの努力をした人からは名言が生まれます。

来週から本格的な営業を始める方も多いと思います。自分ならではの名言を探しに頑張ってください。早々、因みに私の新人営業は松江市内の会社を2ヶ月間歩き回って飛び込みをしました。1200件くらい?ですかね。散々な営業で見込み客1件に見積りを提案しただけです。あの時に辞めていたら、Facebookを書く毎日も無かったことでしょうね。