車を運転して長距離トラック並みに営業をします。最近は200kmを超える運転になると、帰りは少し寝て帰らないと危なかったりします。昔はそんなんはへっちゃらだったので、もう一度会社に帰って次の日の書類を作成したりしましたが、今では家に辿り付くことがやっとなので、身体の衰えを日に日に感じたりします。
「あそこ通ったっけ?」
と、数十分前の道のりを思い出せ無い時があります。決して居眠り運転ではありませんが、何事もなく運転していることは大丈夫だったと思い込ませるようにします。音楽やラジオを聴くことはありませんので、たまにビジネスセミナーを聴いて勉強をするくらいです。車内は結構静かなので、仕事のことを考えたり、次に訪問する会社に何を話そうかと考えていると、「あそこ通ったっけ?」と、自分の意識が飛んでいることに心配することもありますので、最近はほどほどに抑えるようにしています。
「社長は見えるけど、社員は見えない」
見えない、見えなくなる、と言うのは何故起こるのでしょうか。「社長は細かいんだよ」と言う声も聞こえそうですが、性格だからと片付けてしまうのは余りにも惜しい気がします。社長は細いことが全て見えています。それを言うか言わないかの違いで、見えないということではありません。社長が感じて見えるものが、社員も同じように感じて見えるようになると会社は素晴らしく成長します。会社の和、一体感、コミニケーション、目標、未来の会社の姿、社長と社員の未来などなど、お互いが見えるようになり、効率もよくなります。
・毎週月曜日には会社の掃除をする。
朝の掃除の時間を決めて仕事の一環で全員で取り組んでいらっしゃる会社もあります。綺麗にすることはとても大切で、来客されるお客様を心からおもてなしをしたいと言う現れです。トイレも綺麗に使うことで、お互いが気持ち良く利用することができる、和を大事にする行為でもあります。
お客様を気持ち良く迎えたい、お客様にも気持ちが良い環境を過ごして欲しいと思う根本は、仕事の可能性が広がるからです。大きな契約に結びついたり、高額な商品を購入してもらったり、新たなビジネスが生まれるからです。相手がリスクと感じる物事を最小限に抑えて、交渉をグレードアップしたいと思うからです。トイレも同じでお互いが気持ちよく使うためのコミニケーションを強化して結束を固めて、お互いが信頼し信用するための行動だからです。
「だったら何故月曜日だけ掃除をするって決めているの?」と言う疑問出てきます。お客様を心良く迎えたい、良い商談をしたい、社員とコミニケーションを取りたい、お互いが信頼し会える環境を作りたい、と思っているなら、毎日掃除をしないと意味がありません。月曜日しかお客様が来ないのであれば少しは分かりますが、運送屋さんや郵便局さんもお客様になる可能性もある訳ですから、月曜日だけと言うのは腑に落ちません。
皆さんもきっと思うはずです。「毎日は掃除はできません」と。忙しい日々の業務で掃除なんかできませんと言うのなら、お客様をもてなしたい、良い商談をしたい、社員と一緒に頑張って行きたいという行動と相反する気持ちになっていることがあります。掃除は大事だと社長が決めた月曜日の掃除はやらされ感満載で、きっと社長がチェックしたら、頭が痛いほど適当で抜けていることにガックリして、自分で掃除をすることになるでしょう。
掃除をする理由とはなんでしょうか。整理整頓をしなさいと会社が言うのは何故だろう。会社を綺麗にするため、事故が無い安全な職場を作るため、効率が良く無駄の無い仕事をするため、その全てはお客様が自分や会社を選んでもらうためにしなければならない行動だからです。選んでもらうには日々の行動の積み重ねです。
・社内を歩いていたら床が汚れたので拭いた、ゴミを拾った。
・玄関のカーテンを開けたら、窓が汚れていたから綺麗にした。
・応接間で来客の準備をしていたら額が傾いていたので、真っ直ぐに直した。
・受付の机を拭いていたら壁の時計が遅れていたので正常にした。
・トイレを使用したら汚れを必ずチェックしている。
掃除、と言う行事や儀式に捕らわれずに、日々の行動の中で見える目を育てることが会社と人を育てて成長に導くことができます。脳に興味がないと目の前のことでも見えなくなります。自分が興味を持って見つける訓練が必要になります。リスクマネジメントは思考を鍛錬して視野を広げて成功に導こうとする考え方です。社内にリスクマネジメントが根付くと、○○をしないといけないと言う強制計画が少なくなっていきます。普段の動きの中から掃除や整理整頓を行っていくことで、お客様に選ばれる行動が生まれていくものです。何気ない気配りに未来を想定する力を養うことが自分も会社も大きく成長する鍵となるでしょう。
今日も一日、頑張っていきましょう!