マトリックスっと言ってもリスク分析に使うマス目表ではなくて、キアヌリーブスが演じたイナバウアーのSF映画のマトリックスです。きっと映画監督は1950年頃に活躍した旧西ドイツのフィギュアスケート選手、本家本元のイナ・バウアーを参考にしたのだと、勝手に思っています。

キアヌリーブスのキレキレのアクションが好きで出演した映画はだいたい観ています。最近のハマり映画はなんと言っても、「ジョン・ウィック」。現在三部作が終わり、次の映画を待ちわびているファンは世界に沢山いるでしょう。映画のための練習風景がYouTubeに上がっていますが、CGを使わないガンフー(銃+カンフー)の使い手では達人の域に来ています。射撃の腕も特殊部隊並みです。※20歳未満は観たら駄目ですよ。

https://youtube.com/watch?v=GhFL7aUPP8Y&feature=share

マトリックスのワンシーンに、仮想現実と実際現実との世界を結ぶために電話をかけるシーンがあります。

上着から携帯を出して親指でカッシャっとボタンカバーをスライドさせてスマートに電話をする、なんて格好良いんだろう!とあごがれました。映画が公開されたのは1999年9月、私が損害保険に入社した時とドンピシャで、2000年にはdocomoから NOKIA NM 502iが発売されて即購入、代理店になるまで友達でした。

久しぶりに触りましたが、こんなにオモチャだったかな?と思うくらい軽くて100円ショップに売っていてもおかしくありません。今なら子供もばったもんだと言って買わないでしょうね。

この502iは画期的な機能が備わっています。スライドカバーを開けるスタイルだけではなくて、パソコンに有線で繋げればネットができます。今なら普通のことかもしれませんが、当時のネットは有線ケーブルが常識です。一般的にはオフィスか自宅でしかネットはできませんでした。外でネットをしたいと思ったら力技で、NTTの緑色の電話ボックスには電話端子のジャック穴がありますので、パソコンを繋げながら、10円玉の連続投下で気の毒なくらいの格好をしながら仕事をするしかありませんでした。それが携帯電話に繋げてネットができるなんて神業です。長距離運転手並の営業で県内を走り回っていたので本当に助かりました。

今はスマートフォンの時代でもっと快適です。ネットの繋がりや速度もストレスはありませんので、逆に普通にできないとイライラすることもあります。きっと20年前の通信速度なら頭にきて携帯電話を放り投げるかも分かりませんね。通信速度と同じように動き方や答えを求める欲望も、どんどん増してきていると感じています。

当時はネットの速度も「ピーヒョロヒョロ〜」と音をしながら繋がる感じで、スマートではなかったですがその分、時間や行動の無駄遣いには工夫を凝らしながら動いていました。不便なことだから自分が考える行動が営業の結果に直結していたと感じます。決して人や世間の性にはしていませんでした。

特徴は一つ有れば十分勝負ができます。あれやこれやと、引っ付けモッつけで何がしたいか分からん状態に陥ることがあります。「あれも良い、これも良い」、「あれなら興味が湧くはずだ」、「今の時代はこれだ」、お客様に興味を持って気に入ってもらうための行動が、いつしか何をする人なのか、強さが伝わらない人になってしまいます。

「勝負をする一つの武器とは、流行に左右されない基本の部分」

です。基盤と言っても良いでしょう。仕事で言うとビジネスマナーもその一つです。20年経っても同じことを言える言葉と裏付けです。その話を聞くと「なるほど、そうだよね」と相手から返ってくることができる言葉です。それが自分の核となる動きの中心で最も強みを出せることができる武器になります。

「あれやこれやしたい、付けたい」、自分自身の欲望をグッと抑えて、一つの強みを伝える仕組みを持っているかで営業は楽になり、楽になることが面白いを生み出す原動力に変わります。是非挑戦してみてください。

20年前のNM502i、充電しても起きてくれません。彼は知っているようですね。3Gは終了して働く場所が無いことを。

今日は週末、楽しんでいきましょう!