今日の日経新聞では、「外国人支援、企業価値に」というタイトルでSDGsへの取り組みが記事になっていました。コロナ禍で海外との行き来が制限されて、海外進出を目指す企業にとっては、歯痒い思いをしていると思います。それと同じように日本で働きたい!と思っている外国人も足止めを食らって、今か今かと地団駄を踏んで待っていると感じます。

コロナが終息すれば人不足の問題が再浮上するはずです。今でもコロナ禍に影響を受けにくい業種での人不足は益々深刻となっていて、「人はおらんかね」と、聞かれることもあります。

「コロナによって色々なことが見えた」

と私は思っています。総じて言えば日本は様々な分野で遅れをとっていることが見えました。日本って優秀だ!と思った人も”案外違うかも“と感じた人もいるでしょう。その一方で、“政府のお願い営業“で、よくここまで大きな混乱もなくワクチン接種までこぎつけたと感心しています。世界における日本の製薬会社の立ち位置はずっと低いことが分かっていれば、国内でのワクチン製造は時間が掛かり海外に依存するしか無い、と言う現実も分かってきます。だからこそ日本は少しでも感染を遅らせようと努力をしてきました。これはパンデミックリスクであり、何が正しくて何が正しく無いのか判断や推測ができない状態です。その中で日本らしい強制力を伴わない”お願い営業“は世界に賞賛されると思っています。決して公平と言えないメディアの情報に、きちんと考えて答えを出してきた日本人は素晴らしいと思います。

その素晴らしい日本を見て、日本で働きたい!と思う外国人はもっともっと増えるはずです。入管(出入国在留管理庁)には長蛇の列ができて、外国人との共存は広がっていくと推測しています。

外国人に働いてもらい、同じ目標同じ目的を作って一緒に企業の目指す社会的貢献を達成することが企業の価値となり、SDGsの

・貧困をなくそう

・飢餓をゼロに

・質の高い教育をみんなに

・働きがいも経済成長も

・つくる責任使う責任

・人や国の不平等をなくそう

・平和と公正をすべての人に

7項目該当することになります。7項目ですよ!それ程外国人と共存して生活をし、共に働くことは世界的に価値がある取り組みといえます。それで人不足が解消できれば、検討しない手は無いと思うほどです。

しかし、現実は難しいもので色々な問題がでます。日本人が入社しても色々ある訳ですから、それ以上にあることを覚悟する必要があります。特に地方と都会の賃金格差は大きな壁になります。外国人がお金儲けだけで考えたら都会で働くのが一番良いに決まっています。

でも、私たちはSDGsの達成を目的とするのであれば、想いが強い会社であれば地方でも問題はありません。それに地方には素晴らしい自然と言う武器があります。都会が幾らお金を出して絶対に手にできない価値です。それに魅力を感じてくれる外国人は必ずいます。

私の会社でも1年と半年、高度人材の資格を持ったベトナム人の女性を正社員で雇用しました。保険代理店が高度人材の外国人を採用したことは日本で珍しいこと、初めてのことかも分かりません。凄く優秀でした。本当に優秀で難しい保険の資格も半年で取得しました。勿論、日本人と同じ受験方法で、一般の人でも嫌になる規定や約款の理解も必要です。普通に電話で対応して、普通に文章を書いて、普通にパソコンを使って保険の見積りを作って、普通に案内をします。全てが普通です。それは本当に凄いことだと実感しました。

世界と共存して世界と繋がる新しい日本を目指す、新しい企業を目指す、そう感じるのであれば外国人は私たちの大きな力になってくれる存在に間違いありませんね。

今日も一日、頑張っていきましょう!