島根県浜田市の周布川水系の山奥には、ゴギという珍しいイワナがいます。にゅっこりした顔のゴギは、山奥に住み警戒心が弱く優しい性格。滅多に美味しい餌なんて流れて来ないので、人間が投じる餌を見つけると直ぐに食べて釣れてしまう。できれば、持ち帰らずにリリースしてもらいたいと願う魚です。
フライフィッシングという毛針釣りにハマって、時間があれば山奥の川を歩きました。28歳の時に上映されたブラットピットのリバーランズスルーイットを観て、魚釣りのアーティストになりたい!と思ったほどです。このフライフィッシングの工程は営業に似ています。全くの素人が営業の世界に飛び込んだ時に、知らず知らずに同じような行動をしていたと、随分経って気がつきました。飛び込み営業のやり方を教えて欲しい、言われればこのカタを元にご指導します。
川に着いて辺りを見回し、「ここかな?」と思って糸を垂らしても全く釣れない。でも別の日に来て糸を垂らすと、大物が釣れてしまう。錯覚の世界に迷い込みます。これって営業と全く同じで、相手の事情で契約してもらう偶然にヒットしただけで、自分は昨日と全く変わっていないのに、実力だと思ってしまう錯覚に陥ります。それでは営業成績が安定しませんし、自分が辛くなるだけです。
物事には設定があり、流れがあります。ある物事や条件をつくり定めて、そこからスタートします。私の営業のスタートはsurvey(サーベイ)、お客様を調べること、調査することが第一歩です。その会社に興味を持ちたいからです。何の情報も持っていない会社に訪問して、偶然の期待をするのはキツいですよね。川に糸を垂らしただけですから。
今日は金曜日です。来週の行いのためにも頑張って行きましょう。