“飛び込み営業”聞いただけで震えが来る言葉。自慢の商品だと思って、会社や自宅を訪問しても、商品の説明なんか、これっぽっちも聞いてくれない。ただひたすら”良い人”を演じて懐に飛び込むチャンスを、虎視眈々と狙っていくスタイル。

と、思われがちです。まあ、その通りなんで、特に取り繕うこともないですが、とにかく大変です。飛び込み営業もコロナ禍で、どんどん影を潜めています。働き方改革だと言って効率化や無駄な行動を極力抑えようと、法人営業も電話による営業、所謂テレアポが主流のように感じています。

とにかく数打ちゃ当たるのテレアポから、物語風や解決型のストーリー性を重視する方法に変わっていますが、やっぱり見知らぬ相手に電話をするのは勇気がいる行動です。テレアポマシーンのように出来る人は、そうそういないものです。

残る営業は縁故知人営業です。知り合いを求めて、見えない糸が切れないように気配りの行動をする営業スタイル。初めの取っ掛かりは同級生や知り合いからはじめる。そこから段々人脈を作っていく。成功しない人は同じような人脈層で商売をしてしまい、芽が出てこない。優秀な方はピラミッドの頂点を目指して、役職が上の方や富裕層を探して上層営業を加速化させる。見えない糸が絡まってトラブルに巻き込まれたり、糸を切っていけないと言う呪縛の追い込まれないようにしなければならない。

さて、飛び込み営業はどうだろう。確かにテレアポに近いが、対面で話して断られるのは、自分が未熟者だと納得がいく。テレアポだと人の性にしまいがちだ。それに、万人に営業することも出来ないし、相手にも人の好みや商品を購入するタイミングもある。案外多いのは、清潔感が無く見た目が悪いと思われて話が弾まない営業も多いと感じる。襟元が緩んでいるのか緩んでいないのか、よく分からん中途半端より、シャッキっとしている方が共有する空気が居心地が良く、ついつい時間と情報を許してしまう。

コロナ禍で飛び込み営業の見直しも進むだろう。オンライン営業も始まっています。それでも営業は人の信頼で成り立つ手法です。無くなる事も無いでしょう。「最近、飛び込み営業って来ないような〜」という経営者の声を聞いたらそれはチャンスです。誰もやっていないから、チャンスは増えます。多様な面白いネタを沢山持ってくる営業マン、そのネタで商売のヒントを発見したいと思う経営者。飛び込み営業の価値は高まるかも分かりませんよ。