日光東照宮を訪れた時のこと。私の横をスッと通り過ぎる空気が違う女性、振り向くと巫女さんでした。初めて見た装いに写メでパチリ、盗撮もどきで巫女さんすみません。

髪を和紙で束ねる姿はいつも見ていますが、その上から楮(コウゾ)で縛っているのは初めてです。何百年も続いて来たであろう式たりには神秘のたたずまいを醸し出し、シャキッとする思いです。

巫女さんが和紙で髪を束ねるには理由があります。髪は”神”に通じるとされたことから、巫女さんにとって髪(神)を切ることは神様との縁切りとなります。檀紙(和紙)や水引で束ねる絵元結いと言って平安時代からの伝統です。昔は洗髪ってたまにしかしなかったようですが、水で髪を清めた後に、紙で包むことで”清め”を表現していたようです。白さは清純、純白、清さの象徴ですので白い紙や塩などの清浄を示します。

少し動けば知らないことがてんこ盛りです。この前も新しい道を発見して、この先はどうなっているのかと、ワクワクしながら走ったこともありました。

昔からずっと続いていることには必ず何かの理由があります。逆に言うとこの世に不要なものは淘汰されて自然と無くなってしまいます。偉人は言い伝えや語り、文字となって未来に伝えられますので、消滅することはありません。先人には知恵があり必ず理由があります。何気ないことにも理由がありますから、「あれ何だろう?」と興味を持って探求をして欲しいですね。この探求を味方にするとビジネスの幅も広がりきっと役に立ちます。

営業のやり方と全く一緒です。優秀な営業とは続けることができる仕草で、理由や理屈に基づく根拠があり、実戦で効果を出せる方法です。

・理屈と理由 → 実践 → 体系化

この流れが今は大事です。今は消費者から選ばれる時代ですから、いきなり本番の実践をしても本人がよく分からないのでは効果が出なくなっています。それに今は何かと理由がないと動かないもので、一昔前の昭和の流れとは違います。

・実践 → 理屈と理由 →体系化

これが昭和の流れで、実践をしながら師匠の後ろ姿で学べば3年後には理屈と理由が分かると言うスタイルです。これは昭和では正しい営業の姿で、消費者には情報はありませんが良い生活をしたいと言う欲求がありますから、良い商品であれば買ってくれます。営業で行動を起こせば自ずと売れる方式で、実践をしながら経験の中で理屈と理由を見つける方法と言えます。

時代によってやり方も形も変わってきます。これからも続くやり方には必ず理由があります。あるいは真っ当で世の中に残るものには理由と根拠を聞くと誰もが頷くやり方です。

続けられるスタイルとは世間にも自分の心にも、偽りの無い正しい形なのでしょうね。

今日は週末、楽しんでいきましょう!