そろそろ桜の見頃になってきた。一昨日山間の道路の脇で桜が咲いていた。もうそんなに咲いたかね?と言いたくなるほど咲いていた。花びらを見ていると昔の思い出が浮かんでくる。パッと咲いて、パッと散る、満開も見事だが、風に吹かれて花びらが舞い落ちる姿は、物事の儚さが漂ってくる。
日本人が生まれた時からDNAに組み込まれ、数千年も前から、人と人の繋がりで引き継がれる、儚さと潔さの美学。そんな美学にマッチしているのか、花びらが散るまでのストーリーが人を魅了して、毎年桜と会いたいと思うのだろう。
コロナ禍で今年の花見も自粛モードで、ひとりで楽しむ年になった。
そんな人間界の騒ぎには動じず、桜はいつもの所で、いつものように咲く。この安定感と揺るぎない生き方が、迷い、悩む人の心にはどれだけ心が落ち着くことだろう。
あんなに綺麗だった花びらが散るのは寂しい気持ちになるものだが、桜には次のストーリーが待っている。鮮やかな緑色の葉っぱが、にょきにょき出てくる。あっと言う間に全体が緑色になる。綺麗に花を咲かせるという仕事から、生きていくことへの挑戦が始まる。来年も、いつも所でいつものように咲くためにだ。
桜のように、絶対的な安定感を持った仕事や生き方のストーリーを持つことができたら、どんなに楽しく、面白い人生を送ることができるだろう。ストーリーは人の心を動かす。どんな仕事にも共通することだ。
今日はストーリーを持って物事を話してみたらどうだろう。出来事を語ることは面白いものだ。未来のこと、こうしたい!と思う想像の世界でも良い。その安定感の物語が信用に変わってくるはずだ。
今日も頑張ろう!