「言葉は言霊」、ある方から教えてもらったことがある。その方は人の悪口を言わず、他人から理不尽な言葉を言われても、「自分と違う意見を持った人なんだ」と、反発する方向に引っ張られず、自分の気持ちをコントロールすることに意識を持っていくと言う。中々できない凄ザワだと、いつも感心している。

言葉には魂が宿っているという。普段使う言葉によって、自分の人生や仕事にも大きな影響を与え、将来の生き方も変わってくるものだ。ポジティブな言葉を常に使うことで、人生の流れも幸転するだろう。

逆にネガティブな言葉ばかり使っていると、いつの間にか後ろ向きなことばかり言うようになり、脳も行動もそうなっていく。特に心が辛くなる。私がよく使う言葉の一つ、ダークサイドに引っ張られしまう。

自分の人生ならまだしも、言霊パワーが強い人ほど他人へ与える影響も強くなり、時としてその人の言霊を奪ったり、真実と見せかけて悪の方向に誘ったりする。

「自分が情けない」とか、「何をやっても上手く行かない」と思うことは、長い人生の中できっとあるものだ。それも何回も訪れて、その度に落ち込んで、何かをきっかけに這い上がってくるものだ。「そんな経験なんか無い!」と言う人ほど、言霊パワーが強くなって、人に良くない影響を及ぼしているのかもしれない。政治家はその象徴であろう。国の将来と私たちの人生を大きく左右する政策を、言葉という言霊に変えて私たちに、同調を求めて訴えてくるのだから。

そう思えば、先生や仕業、○○コンサルタントは規模は小さく、与える影響もピンポイントだが、言霊を伝えることは同じだと思う。社長は「上手く行かない現場を何とか脱したい!」と言う切実な思いから、この人ならと、自分の感性で選んだ人柄を信じて、将来を変えてもらうことを願う。

その人の発する言葉で会社全体が右往左往し、新たな感情やぶつかり合いが生まれる。希望に満ちた言葉、なるほどそうか、と思う言葉を授かると、やる気スイッチのボタンが押されて、やってみたい、頑張ろう!という気持ちも芽生える。

あれが悪いからこうしなさい、あそこは今は止めよう、悪いことを洗い出すことは負の連鎖を止めるには重要だ。でも、その言葉の中にも未来に繋がるキーワードを感じることができれば、その人が言うならやってみようと思えるものだ。正に言葉は大きな力を持つ言霊、自分にも他人にも大きな影響を及ぼす力を持っている。

今日から一週間が始まる。自分しか伝えられない言葉に責任を持って、頑張って参りましょう。