お客様が抱えた問題の解決と、合同オンラインセミナーの依頼のために、弁護士先生に会いに行った。まだまだご存知ない方も多いだろうが、香川県には5大弁護士事務所の一つである、森・濱田松本法律事務所の高松オフィスがある。日本でも5本の指に数えられる法律事務所が、地方にオフィスを置くのは極めて稀であると思う。

損害保険は弁護士先生の力を借りることが多い職業だ。メーカーの保険会社が直接依頼することが多いためか、代理店は縁遠い気がして任せっきりになものだが、お客様のことを一番理解し側にいるのは、顔と顔を突き合わせてきた代理店だと思う。困った時に相談できる弁護士先生に意見を聞けるのは有り難いものだ。様々な分野に長けて400人を超える弁護士先生が所属し、海外も精通する万全の体制は安心の一言である。それが中四国の高松市にあるのは、何と心強いことであろう。

今回は食事もご一緒させていただき、美味しいご馳走を食べさせてもらった。本当に嬉しかった。ご縁に感謝、有難い。正真正銘の最高級のサラブレッドの先生である。私のような地方でドタバタしている貧馬とは世界が違う。

しかし、再会したお二人の先生は、物腰も柔らかく話もし易い。本当に色々なことを相談できる優しい雰囲気を持った方だ。「庶民の弁護はしない!」、TVやイメージから浮かぶ都会の弁護士とは、全く異なっている。それにお二人とも若い!若いことは永続できる力である。

東京で様々な経験と素晴らしい実績を身につけて、生まれ故郷の高松市で、経営者や会社のために力になりたいと、異例の地方進出を熱望されてそれを実現された方達だ。だから気持ちが熱い。心が熱い。会話の端端に情熱が伺える。本当に力強い人達だと思った。

酔っ払ってホテルに帰った時には、何かをしでかしていないか少し心配だった。時々、良かれと思って際立つ発言をする癖がある。いかんせん、まどろっこしいのは苦手てで、その場でパッパパッパと意思決定の言葉を発するので、路線を外れて反省することがある。

コロナで昨年はお会いできないかったが、初めてお会いした時と変わらない、いつもの会話で安心した。なんせ地方の貧馬である。心はオドオドしている。

出会いは私からのアプローチだった。日経新聞にオフィスを開設する記事を見て、「これだ。絶対に会いたい!」と思って、ホームページからラブコールメールを送ったことが始まりだった。本当に運が良かったし、ご縁をいただいた思いだ。

執筆もされたようで本をいただいた。私も勉強不足だったが、法務と税務を得意とされていて、この分野を専門に扱う人は少なくという。税務と聞くと税理士や会計士のような印象を受けるが、税金の額を計算する分野とは全く異なる世界だ。資産の運用や管理・事業承継と、総合的な法務と税務が複雑に絡み合う世界を弁護士の立場からコンサルティングを行う方だ。中小企業の社長にとっては、何と心強いことだろうか。

今日の高松市は快晴、春本番のようだ。熱い人が集まり、暖かい風土、全国にも名を轟かせる地方の星のなるかもしれない香川県。出会いに感謝したい。