昨日、弱小の我が社に転職してきた彼女の、個人目標発表会をしました。全体では例年の12月に行います。今年で11回目。ひとりになっても人数が増えても、ずっとやってきました。
個人に目標を考えてもらう、結構これって大変なんですね。「そんなできません!」と、悩む事も考える事もせずに、全否定から入る方がたまにいます。これが大変。先ずは説得から入ると言う大仕事。
二番目はサラサラと書き出して、あっと言う前に提出をする人。言っていることはちゃんと理解はしているけど、探究心と理屈付けが甘い。ビジネス用語が書かれて、上手いように見えるけど、結果への道筋が案外無い人。
三番目は、大人数の会社にいて、組織の力で自分が回っていた事が当たり前になっている人。他力本願の合わせ技。ふわふわ感の目標設定となってしまう。会社の掲げた目標に、自分を合わせこもうとしてしまう。個人の魅力や良さが見えない、打ち消されてしまう。見事なプレゼン資料作るけど、上司に受ける資料で、自分自身の目標設定と納得感が後になってしまう人。
弱小の我が社の個人目標は、「個人の目標を達成することで、何か知らんけど会社が決めた目標に近づいて達成してしまった」というのが設定です。変な設定ですが、私が望む個人目標の設定はこれなんですよね〜。
経営者とは、365日24時間働ける人がなる聖域です。社員はそんな事なんてしたいと思っていません。したかったら、スタコラサッサと経営者の看板を掲げます。だからこそ、社員個人の目標と会社の目標を如何にして、連動させられるのか、経営者の力量が問われます。経営者のプレゼン能力と、リスクマネジメント経営が必要になります。今の社員の力を正しく評価して、一年後の姿を想定した目標設定を作ってもらうように、行動を変えてもらわないといけないからです。それが経営者の仕事の一つでもあります。
お陰様で短時間の発表会でしたが、とても上手くまとまって、結果とそれを実行するための方法も、自分で納得して導き出した様子が伺えたので満足です。彼女も結構な数のダメ出しと差し戻しをされて、嫌っだろうし、悩んだろう。過去を否定されたと思ったかも分かりません。
でも、未来へのステップと、未だ見えない何かを感じとってくれたはずです。「何かが違うと思える領域、匂いの違い」です。できたモノはカタチという価値に変わり、自分自身の支えにもこれからなるでしょう。彼女も将来は何らかのコンサルタントで経営者として頑張ってもらいたいな〜。