「見えているつもりでも、本当は見えていない。」、思い込みや先入観がキツいとこうなることも多い。

街のあちこちにあるコンビニ。1974年に日本へ初出店したセブンイレブン、今では全国の津々浦々にある。35年も経って、ようやく島根県には2009年に登場した。

いつも見かけるセブンイレブンの看板文字、なんで最後の”n”だけが小文字なの?と不思議に思った人はお見えだろうか。

「そんなん見たら分かるでしょう。常識だよ」と言う人は、今日のコラムはこれで終了ってことで・・・

見えているつもりでも、本当は見えていない?かもしれない。確かな真相は知りませんが、標章登録の時に同じ大文字だと許可が出なかったのでは?と本に書いてあった記憶がある。

近鉄難波駅で駅員をしていた頃、時代は自動改札機の導入が始まった。カチカチと高い音を奏でる鉄のパンチともお別れ。とにかく初号機の自動改札機はボロだった。本当にボロで、切符が中で詰まり、思いっきりグシャグシャになる。買ったばかりの定期券がグシャグシャになった日には、お客さんは猛烈に怒る。凄く怒るお客さんには、今ではあり得ないが、新品の定期券と菓子折りを持って、上司と一緒に家まで謝りに行ったことがある。

今の自動改札機は優秀になったが、ある時期に不思議な現象を体験した。自動改札機に切符を入れる順番によって、機械を通った出口での順番が変わっていたからだ。つまり、乗車券、次に特急券を入れると、出口では特急券、次に乗車券の順で重なって出る。あるいは、必ず入れた順番で重なる。あるいは真逆に。機械によって出方が違うのか?と思ったが、鉄道会社の路線で機械の仕様が異なることに気付いた。JR西日本とJR東海は違うということだ。今はどんな風か分からないので、今度試してみようと思う。

新幹線に乗る時に急いで乗ることも多い。改札を入ったら、先ず見るのは電車の出発時刻とホームだ。特急券が上になるように投入してやれば、切符を入れ替える手間も無いし、一目で分かる。ちょっとしたことだがロスが無い。

何気ない行動や何気なく見ているものは、本当に100%に見えているのだろうか。その日の気分や身体の調子で、見えないフィルターをかけてしまうことがある。特に初対面に会った人には、フィルターがかかりやすい。自分だけが感じる印象は忘れないものだ。

リスクマネジメントの仕事には偏りがあったはいけない。先入観がリスクを見誤らせるからだ。会社の事業リスクに対する経営保険も同じである。保険に入る方には必ず偏りがあるものだ。偏りに寄り添った保険提案は、正しい事業リスクを発見できない。ましてや、リスクよりも社長の顔色に寄り添った営業をしてしまうからだ。

「見えているつもりでも見えていない」、いつの場面でも起こり得る現象だ。今までと違う視点と違う方向で物事を見て欲しい。面白いモノを発見することが、新しい興味を生み出し、知識を広げる。

「なんでだろう?」と問い続ける人生は面白いと思う。