「3度目の正直」と言う言葉があります。1回目や2回目は当てになら無いが、3度目は確実である、と言うことわざです。あるいは、2回失敗しても3回目には成功する、と言う考え方もあります。
2年前の丁度今頃、神戸で見かけた猿回しの動画を本日はアップしました。面白そうだな〜と何気なく撮った動画でしたが、「頑張れ!あんたならイケる!」と、応援した事を覚えています。
これだけで感動ものです。是非観てください。これからの話はそれに比べたら、大したことはないかも?
物事は一回では成功しないことが多いものです。そうそう単純ではありませんよね。一回と言う捉え方は様々に変化できます。入社しても1年目は全然営業で芽が出なかったけど、コツコツ営業で3年目には表彰されるくらい自信を持った優秀営業マンになることもあります。
私は中学校の時、陸上部で短距離を走っていました。結構足が早かったので、地区の陸上大会には一年生から出場しましたが、準決勝止まりでした。これが案外、「そんなことって」と思ったんです。今迄走ることだけには自信があって、小学校では一番でした。それが各地区の中学校が集まる大会になると、沢山の足が早い人がいたんですね。当たり前の話です。本当に世間を知らん田舎もんでしたね。
陸上部を辞めようと思ったこともありましたが、当時は何かの部活動をしないといけなかったので、辞める気も失せて留まることにしました。
二年生で走った大会も準決勝止まりでした。「勝てねえな〜」と思いながら放課後や夏休みには毎日練習をしました。って言うか、しないといけないので、しただけですけどね。
三年生になって、同じ陸上部には気になっていた女の子がいました。結構美人でスラッとしてて、足もそこそこ早かったので、同級生ランクではトップクラスの女の子です。
最後の大会の当日、練習上でその女の子と出会いました。いつもは取り巻きの女の子が2、3人いますが今日だけはひとりでした。陸上部に入って3年間、周りに生徒がいない場所で2人だけで話のは初めてでした。どんな会話をしたのか、どのくらいの時間だったのかも忘れてしまいましたが、嬉しくてウオーミングアップ もせずにずっと喋っていました。
三年生最後の100mは、決勝で後ろの方でした。芽が出たのか芽が出なかったのか、中途半端な結果で正直分かりません。その女の子の言葉で優勝した!、とか3年間努力して結果が出た!、みたいな奇跡は残念ながら起こりませんでしたし、現実はそんなに簡単でもありません。幸せな結果でハッピーになることも何年かに一回です。そんなもんです。
走り終わって学校のテントに帰るとその女の子がいました。いつものように取り巻きが2、3人周りにいます。「何でこいつらはいつも一緒にいるんだ」と思いましたが、特別なことが起こったのは私だけで、周りはいつもと同じ光景です。そしていつもの普通の学校生活でしたね。
それでも思い出は残っています。その女の子と練習場で話した時のことです。
「3年間一緒の陸上部で話すこともあんまり無かったね。クラスもずっと違ってた。髙橋くんってそんな感じだったんだね。知らなかった。決勝頑張ってね。応援してるよ」
その子はきっと普通に話したのでしょうが、私には陸上部を思い出すと、この場面が頭に浮かびます。
3年間の陸上部。結果は中途半端でしたが、辞めなくて良かったと思います。三度目の正直の3年生。練習場で話した女の子との会話が思い出に残っているから幸せなことなんでしょうね。
ことわざには逆説もあります。
「2度あることは3度ある」
そして今日の、
「三度目の正直」
どちらも自分の捉え方次第で運を引き寄せ、未来を幸せにするものです。全て自分の選択で未来は変わるものです。悪い運に引っ張られないように、今日が幸せとなることを願いたいですね。
今日も一日、とにかく頑張っていきましょう!