・実力の差は努力の差

・実績の差は責任感の差

・人格の差は苦労の差

・判断力の差は情報の差

諸説ありますが、武田信玄が唱えた言葉だと聞けば心に刺さります。

「実績の差は責任の差」

事務の仕事で1日中机に座って黙々と書類の山と格闘する仕事も、外回りの営業で取った取られたの世界も、仕事に対する責任は同じです。商売をして何かしらの繋がりが出来たことで生まれるお客様との責任です。

保険の営業も最初は全く、と言って良いほど契約という言葉を口にすることは無い職業です。殆どが自分の行動で新規のお客様を見つけて来ないといけないので、何ヶ月経ってもお客様が急激に増えることはありません。それに営業でお話をする内容も今思えば、どんな会話をしてご縁が繋がったのか不思議に思います。きっと、駄目駄目な会話でも、先方には何かしらの利点があったのでしょう。

そんな感じで営業の数字が増えないと言うことは、お客様も増えない訳ですから、仕事への責任は薄い感じで日々が過ぎて行きます。それでも真面目に3年くらい仕事を続けるとお客様の数は3桁に到達します。保険のことも詳しくなっていますから、経験を活かしたお話をすることも出来るようになります。業界特有の話題が出来たり、専門用語で話をすると信頼も高まり、紹介も増えて行きます。

しかし保険の仕事にはお客様が増えること、そして時代の流れという、両方のリスクが生まれてきます。

生命保険は入口の保険

損害保険は出口の保険

この鉄則があります。契約前に審査をして合格した人だけ加入できる生命保険は、後で何かがあっても大抵は問題無くお支払いします。一方で損害保険は、加入する時には審査も無く、「こんな感じで」と、双方が納得して入る保険なので、何かあった時に「こんな感じ」と照合して合致すればお支払いしますが、合致しないとエライことになります。お客様の数も増えている訳ですから、細かい契約内容の薄ら覚えで、適当なことが言えませんから、確認と調査をしなければなりません。1日に10件もあったら頭と心のダメージは相当なものになります。

時代の流れでも責任が付いてきます。保険は確立の商売です。負けが混み出すと保険の内容も変わっていきます。ドンピシャのニーズにハマってしまうとお客様は嬉しいと思いますが、保険金と言う資金が枯渇します。常にドンピシャをカスって商売をしないと成り立たない職種です。ドンピシャは国の責任でやるものです。

「だから保険は儲かるんだ」

と言う方もお見えですが、お金を支払う責任があるからこそ、常に儲かっていないといけない、と言う責任を果たさないければいけません。そのためにあまりにもドンピシャの商品は保険にはなり難い性格があります。

どんな仕事にも相手がいるのであれば責任が問われます。優秀になればなるほど、仕事を卒なく器用にこなす人ほど、人はその人を信用して仕事を頼む訳ですから、書類も集まり責任も増えて行きます。責任は実績と信頼の証だと言うことです。有り難いことなのに、その責任で自分が潰れないようにしないといけませんね。

ゴールデンウィークも終わって今月がようやく始まります。働く日も少ない月です。スタートダッシュで頑張って行きましょう。