その方とは、元海上自衛隊出身で海将補まで歴任された人で、退社後には企業の専門職に就かれたり、海洋調査などもされています。海上自衛隊って何?の世界です。頭に浮かぶのは、トップガンでマーヴェリックが、操縦するF-14トムキャットが空母から発進する時に、決めポーズをする、レインボーギャングと呼ばれる甲板作業員。とにかく全ての振る舞いがカッコいい!
こっちが勝手に本でしか見たことないので、先ずはホームページで会社を探します。今はホームページが会社案内、玄関のピンポンみたいなもんですから、これが無いと消息不明となってしまいます。
余談ですが、会社の顔と言えるホームページ、残念ながら保険業界はまだ昭和の時代を歩いているのが、残念でなりません。そもそもホームページを作っている代理店さんって本当に少ないです。中身も商品説明が目立ちます。自社のストーリーや何が得意技で、経営者は何を目指しているのかを伝えていないです。相手の会社を知るためにホームページで探すのに、探されていると言う逆方向の考え方が少ないのが気になります。
話は戻して・・・
ホームページからコンサルの依頼をして、運良く依頼が通り、6ヶ月間毎月鎌倉のオフィスまで通いました。夏だったので江の島や、江ノ電も初体験、てんこ盛りの鎌倉コンサルでしたね。
クライシスマネジメントは元々、冷戦時代の核攻撃から生まれたことや、日本にクライシスマネジメント輸入された時に、メディアが謝ってリスクマネジメントとして記事に書いたことなど、元海上自衛隊ならではの視点は、大変興味がありました。図上演習では課題を元にロープレ形式で教えていただきました。
特に心を捉えたのは、「クライシスマネジメントもリスクマネジメントも、考え方と行動論。何かをするために物を買う訳でも無いから、お金と言う出費が無い。中小企業にとって、お金は生きて行くための生命線。このお金を使うという投資をしないで、考え方と行動論で会社の仕組みが変わり、社員が一歩先を行くサービスを提供し、効率を上げることができれば、一番良いんじゃない」
と言う言葉です。それが一番イイ!本当にそう思いました。だったら、クライシスマネジメントとリスクマネジメントを混ぜた、営業ができたら、「数打ちゃあ当たる」の突撃訪問営業をしなくても良いのでは?。社内のスタッフは外には出ないけど、社内に居てもサービスを向上する行動が出来れば、利益がきっと上がるはず。そう思いました。
クライシスマネジメントは、想定外のことが起きた時に行動をする考え方。
リスクマネジメントは、想定できるもの、目に見える物、図れるものが起こった時に行動する考え方。
と言う位置付けで物事を捉えるようにしました。その考え方は損害保険の営業にも大きな変化をもたらしたと思います。
「これって保険で出ますかね?」
「多分それなら大丈夫だと思いますが、その時になってみないと、色々な事情で変わってくるので、はっきりとは言えんません」
そんな感じの営業が多いと思います。間違っていないのですから。
でも、質問した人はモヤモヤで煙に巻かれた感じです。でも、こっちはそれが精一杯なのでしょう。だからこそ、モヤモヤの境界線を持論と根拠とレポートではっきり伝える人が選ばれて、コンサルタントやコンサルティングとして成功するのだ思います。
「できないことはできない」
「知らないことは知らない」
と勇気を持って、早く、迅速に、その場で、はっきり伝える人が、本当に相手のことを思っている証だと思います。
結局、クライシスマネジメントって何?の答えにはなっていませんが、自分なりの答えとは、その言葉を自信を持っていえることになるのではないでしょうか。
今日も一日、とにかく頑張っていきましょう!