我が家の犬のカーシャは人間年齢で44歳くらい。大型犬は短命と言われていますので、寄り添い方もそろそろ変えなくては、と思っています。白内障になったり、足腰が弱ってきたり、散歩するのも背負って行くようになると大変です。子供の体重くらいはあるので介護犬にでもなったら本当に大変なんでしょうね。人ごとではありません。今まで病気になったことが無いので、こっち側の心の準備も必要になりそうです。

スタンダードプードルは頭が賢いと聞いて、博多に住む外人さんとのご縁で授かりました。犬を飼うなんて家族には一言も言わずに連れて帰りました。「犬を飼うかも?」と情報を匂わせていましたが、いきなり連れて帰ったので騒動になりました。生後2ヶ月で既に普通のプードルの大きさでしたから、家族も小さくて可愛い犬を見て騒動も収まりましたが、餌をやる度に大きくなるので、「このプードルは太り気味だからオヤツは控えた方が良い」、みたいな話をしていました。それでもどんどん大きくなるので、本当はスタンダードプードルだと言って成犬の写真を見せたら、再び騒動になったことを思い出します。

女の子で小柄でグラマーな20kgの彼女。いつの頃からか人間と同じような目線をするようになりました。

餌が欲しいとか、遊びに連れて行けとか、喉が乾いた、ウンチに行きたい、そんな時は必ず正面に来てずっと私の顔を見ます。顔と言うか目をずっと見ます。知らん顔をしても、テレビを見ていても、諦めずにずっと見ていますから、その眼力は恐ろしさほどに続きます。結局はその圧力にこっちが負けて言うことを聞いてしまいます。用事が終わったら、白状な彼女はエアコンの下に行って、ひっくり返えってイビキをかいて寝ます。“してやったり”と誇らしげな顔です。「まあ、仕方ないか」とこっちも負けを認めます。

人なつっこい反面に気が弱く警戒心もあるので、郵便さんのバイクの音が外で聞こえたら、ワンワン吠えます。駄目だと言い聞かせる時も、犬の正面に座って顔と顔、目と目を合わせて叱ります。そうすると、正面を見ていたはずの目線をスーッとズラすんですよね〜、これが。人間と同じで嫌だと思うと目線を合わそうとしません。犬の顔をグイッと正面に向けて、

「こっちを見て人の話を聞きなさい。そんなんじゃあ、気持ちがよそにいっていると思われるから駄目だ!」

とこっちが興奮して諭します。また目線をスーッとズラして、横目でチラッと見て、

「まだなんか言ってる」

と思ったらスーッとズラします。その繰り返しで、怒られていると感じた時には絶対に目を合わせない彼女です。ついにこっちが折れて目線を外すと、

「やれやれ」

と言った後ろ姿で立ち去って、エアコンの下でひっくり返って寝ます。本当に強敵です。

コロナ禍で目線しか見えない会話になっています。口元が見えないから思いを表す症状が全く見えません。話の抑揚と身振り手振りでマスクに隠れた本心を推測することは非常に困難です。

マスクをした生活を続けていることで、顔にたるみができて、歳をとった印象になってしまったと、悩んでいる人が増えているそうです。相手と会話をする時にお互いが会話をスムーズにしようと笑顔を作ります。日本人は和を好み、相手と共存や共感のスペースを作りたいと思う傾向がとても強いですから、何気ない相手の表情を見て笑ったり、笑顔になろうと努力をします。努力をすると言うことは頬の筋肉を絶えず動かすことなので、頬のたるみを抑制する効果があります。マスクで相手の表情が分からないと、頬の筋肉の動きも抑えられて頬の肉が弱くなり、たるみやすくなります。

「マスク生活の最後の砦は “目”です」

目から伝わる意思の伝達が強ければ強いほど、マスクの中に隠れた口元が笑顔だと教えてくれます。笑顔は話を友好的な場を作る最大の武器です。その目力が強いか弱いかで、話の展開や将来が決まってきます。目は自分と言う情報を相手に伝える武器になります。真剣度も謝罪も全て目から発信されて伝わります。

「目線をそらす」

営業では自信のない目は相手に伝わり、真剣度が弱い印象を持たれてしまいます。今日はマスクの白さに負けない、キラリと光る目力で情熱エネルギーを伝えてくださいね。

今日も一日、頑張っていきましょう!